バスク人のルーツが科学的に明らかに?
バスク語だけではなく、バスクの人々のルーツも
謎に包まれています。
一説には、今の人類がやってくるよりも前、
氷河期以前からヨーロッパにいた古人類ではないか、
という説もあるほど。
バスク語の語彙にも、人類が洞窟で暮らしていた頃の名残があるそうです。
しかしこの記事によると、
スペイン北部の洞窟から発掘された人骨のDNAの解析により、
バスク人のルーツは、もともといた狩猟採集民族と、
あとからやってきた農耕民族の混血ではないか?
という説が濃厚になってきたようです。
一万年も前から存在していた民族、
とさえ言われていたものの、
実際はそこまで古くはない模様です。
人類学的にとても大きな発見だと思う反面、
不思議が解明されてしまうのはちょっぴり残念にも思います。
「自分たちは古人類の末裔!」
というところにアイデンティティーを感じていたバスクの人も多いことでしょう……。
ミロのビーナスの失われた腕みたいに、
謎は謎であってほしいという気持ちもしますね。